弥生タイムのブログ

中世ヨーロッパの人口と都市間距離

人口密度

中世ヨーロッパを想像するわけですが、居住に必要な面積は今も昔も大きく違わないだろうという予想から、一戸建てがほとんどである現代日本の田舎町とそこにある家屋を例に取り上げて算出し、比較検討します。

1. 日本の田舎町から

僕が住んでいる田舎町で考えます。人口は約 1 万 [人] です。面積は住宅が密集している地域を地図で見て、さらに田畑を排除すればざっくり 0.6 [平方 km] ほどです。このことから 人口密度は 16667 [人/平方 km] となります。

2. 日本の家屋から

僕が住んでいる家で考えます。 1 部屋を 2 人で専有するとすれば 1 階だけで 6 [人] は暮らせます。ここの面積が 58 [坪] = 191.7 [平方メートル] です。このことから人口密度は 31299 [人/平方 km] ですが、町にある道などが家屋面積と同じだけあると仮定すれば半分ですので 人口密度は 15650 [人/平方 km] となります。

1 と 2 の比較検討

2 つの例は近い数値になっていて、だいたい同じ程度の規模を表していると見ることができます。間を取ればおおよそ 人口密度は 16000 [人/平方キロメートル] ほどとなります。

町の大きさ

前述の人口密度から下のようになります。

町の人口 [人] 面積 [平方 km] 正方形の 1 辺 [km] 円の直径 [km]
2000 0.1 0.4 0.4
1 万 0.6 0.8 0.9
5 万 3 1.8 2.0
  • 正方形の 1 辺 : 町の形を正方形とした場合の 1 辺の距離
  • 円の直径 : 町の形を円とした場合の直径

町と町の距離

現代日本の町を考えると居住地域は密度の高いところから低いところへグラデーションになっていて、隣町との境界を見つけることはできません。行政区は明確に分かれていますが、中世ヨーロッパ風ファンタジー世界にある、壁に囲まれた城塞都市のイメージとは大きく異なります。ここでは、すべての都市は城塞都市であり、その他の町や村なども家屋が一箇所に固まっているものとして、それらを隔てる距離を算出します。
東京書籍 中世の都市生活( ISBN 4487760372 )によれば

西ヨーロッパ全域の人口が5000万人! 1300年ごろ,フランスはヨーロッパでいちばん人口の多い国であったが,それでも1500万人を少し上回る程度で,イギリスは300万人から400万人のあいだであった。

とのことで、面積を類推しやすいフランスで考えます。

面積

ざっくり、現代フランスの面積をこれに当てると、 64 万 3800 [平方 km] で、全体に占める居住地域を 10% と仮定するとその面積は 6 万 4380 [平方 km] となります。

町の数

これもざっくり下のように、人口 5 万人の都市が 5 [個] 、人口 3 万人の都市が 44 [個] ……となっていたと仮定し、合計して 都市の数は 1 万 5049 [個] となります。


都市

都市

都市

村落

村落

村落
合計
人口 [人] 5 万 3 万 1 万 0.3 万 0.1 万 300
存在数 [個] 5 44 200 800 0.4 万 1.1 万 1.5049 万
合計人数 [人] 25 万 132 万 200 万 240 万 400 万 300 万 1527 万
都市間距離 [km] 526.5 177.5 83.2 41.6 15.2 11.2
  • 大都市と大都市の距離 : 526.5 [km]
  • 中都市途中都市の距離 : 117.5 [km]
  • 小都市と小都市の距離 : 83.2 [km]
  • 大村落と大村落の距離 : 41.6 [km]
  • 中尊楽途中村落の距離 : 15.2 [km]
  • 小村落と小村落の距離 : 11.2 [km]

計算したスプレッドシート

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都市の人口と規模やその他