中世ヨーロッパ風ファンタジー世界の人口密度、町の大きさ、町と町の距離

人口密度

中世ヨーロッパを想像するわけですが、居住に必要な面積は今も昔も大きく違わないだろうという予想から、一戸建てがほとんどである現代日本の田舎町とそこにある家屋を例に取り上げて算出し、比較検討します。

日本の田舎町から

僕が住んでいる田舎町で考えます。人口は約 1 万 [人] です。面積は住宅が密集している地域を地図で見て、さらに田畑を排除すればざっくり 0.6 [平方キロメートル] ほどです。このことから人口密度は 16667 [人/平方キロメートル] となります。

日本の家屋から

僕が住んでいる家で考えます。 1 部屋を 2 人で専有するとすれば 1 階だけで 6 [人] は暮らせます。ここの面積が 58 [坪] = 191.7 [平方メートル] です。このことから人口密度は 31299 [人/平方キロメートル] ですが、町にある道などが家屋面積と同じだけあると仮定すれば半分ですので 人口密度は 15650 [人/平方キロメートル] となります。

2 例は近い数値になっていて、だいたい同じ程度の規模を表していると見ることができます。間を取ればおおよそ 人口密度は 16000 [人/平方キロメートル] ほどとなります。

町の大きさ

前述の人口密度から下のようになります。

町の人口 [人] 面積 [平方キロメートル] 正方形の 1 辺 [キロメートル] 円の直径 [キロメートル]
2000 0.1 0.4 0.4
1 万 0.6 0.8 0.9
5 万 3 1.8 2.0
  • 正方形の 1 辺:町の形を正方形とした場合の 1 辺の距離
  • 円の直径:町の形を円とした場合の直径

町と町の距離

現代日本の町を考えると居住地域は密度の高いところから低いところへグラデーションになっていて、隣町との境界を見つけることはできません。行政区は明確に分かれていますが、中世ヨーロッパ風ファンタジー世界にある、壁に囲まれた城塞都市のイメージとは大きく異なります。ここでは、すべての都市は城塞都市であり、その他の町や村なども家屋が一箇所に固まっているものとして、それらを隔てる距離を算出します。

東京書籍 中世の都市生活( ISBN 4487760372 )によれば 西ヨーロッパ全域の人口が5000万人! 1300年ごろ,フランスはヨーロッパでいちばん人口の多い国であったが,それでも1500万人を少し上回る程度で,イギリスは300万人から400万人のあいだであった。 とのことで、面積を類推しやすいフランスで考えます。

面積

ざっくり、現代フランスの面積をこれに当てると、 64 万 3800 [平方キロメートル] で、全体に占める居住地域を 10% と仮定するとその面積は 6 万 4380 [平方キロメートル] となります。

町の数

これもざっくり下のように、人口 5 万人の都市が 5 [コ] 、人口 2 万人の都市が 20 [コ] ……となっていたと仮定し、合計して 町の数は 1 万 7225 [コ] となります。


都市

都市

都市

村落

村落

村落
合計
人口 [人] 5 万 2 万 8000 3000 1000 500
存在数 [コ] 5 20 200 1000 4000 12000 1 万 7225
人数 [人] 25 万 40 万 160 万 300 万 400 万 600 万 1525 万

上述より、 1 つの町が占める面積は 3.7 [平方キロメートル] となります。

町の形を正方形とした場合の 1 辺は 1.9 [キロメートル] であり、これをこのまま使用して 町と町の距離は 1.9 [キロメートル] となります。

キャラ同士の関係性を総当り戦の表にまとめる

キャラ同士の関係性を総当たり戦の表にまとめる
キャラ同士の関係性を総当たり戦の表にまとめる

キャラ同士の関係性というか、この人からあの人に対する思いとか感情総当り戦の表に書いてまとめるとスッキリするかなーと思いつきました。主要なキャラ同士なら作者の頭の中に出来上がっているかと思いますが、サブキャラ同士とかモブキャラ同士とかになってくると曖昧なのではないでしょうか。まぁサブやモブですからあまり気にすることでもないかもしれませんが、考えて設定しておくと話に深みが出るかもしれません。

書き方、見方

いろいろと書き方は考えられますが、僕は下のようにしています。

  • 左端の列にあるキャラから、上端の行にあるキャラに対する思いを書きます。
  • 表計算アプリの機能で条件付き書式を設定し、例えば「好意的」「中間的」「嫌厭的」などで背景色を変えます。
見る方向
見る方向

やってみたら大変だった

いいアイデアだと思ってやり始めたのですが、思いのほか大量になって大変でした。いま設定をやっている作品では 20 人の人物を予定しているので、 20 x 19 = 380 通りの思いを設定することになります。この記事を書くのに計算して数字を見てびっくりしてます。それから、話の本筋に関わらない人同士だと何を基準に決めるのか分からなくて、一から創作することになって精神的に疲れます。

まぁ事前に決めてあれば後々辻褄が合わないようなことにならないはずで、これはこれで良かったとは思っていますが、いや、大変でした。

話のネタの発想に情報カードを使う

情報カード
情報カード

話のネタの発想情報カードを使っています。なにがしかの権威である梅棹忠夫氏が考案しただかなんだのカードなんですが、ペラペラめくって眺めるのにちょうどいい大きさと厚さをしています。

ここに何でも思い付いたことを書き付けていきます。ぱっと見で目に飛び込んでくるよう、僕はかなり大きな字で書いています(もうちょっと小さくすべきだったと後悔してますが)。

で、話のネタを考えるときに、ぺらぺらとめくっていろいろと連想していくんですね。新しい発想はその都度書き込むといいのです。

そして、眺めていて「これは使えるかも!?」とか思ったものはノートとかに書き出していって、練ります。僕はもっぱらホワイトボードに付箋を貼っていますが。

ということで、これ結構いいですよ。おすすめです。

中世ヨーロッパ風ファンタジー世界の商隊護衛

はじめに

西洋中世風ファンタジー世界に商隊護衛は付き物です。これを描写するには何から守るかどのくらいの人数で守るか夜はどう過ごすのか、といったことを考えて妥当な状況設定をしないといけません。ここではそれらについて考察します。

襲撃者

護衛するからには何かから襲われる危険があるわけで、護衛の方法はその何かを具体的にしなければなりません。ファンタジー世界なら魔物はお約束ですし、現代社会において主な襲撃者は強盗ですから盗賊も考えられます。ここではそれらがどんな風に襲ってくるか考えます。

魔物

強力な魔物が襲ってくる設定は面白いですが、そうそう起こることではありません。後述する護衛費用に関係するのですが、護衛に費用が掛かり過ぎると商売が成り立たないからです。そう考えると、強力な魔物がいるかいないかではなく、商人は比較的弱い魔物しか襲ってこない場所を商売の道として選ぶはずで、であるならば強力な魔物が襲ってくるのは異例の事態と言えるでしょう。

ということで、魔物については度々襲ってくるかもしれないが、それはゴブリン程度くらいの考えでいいのかな、と思います。

盗賊

盗賊は魔物より厄介です。人間には知恵がありますのでどうやって襲うかについて考えてくるはずだからです。ではどんな風に襲ってくるか、ここは自分ならどうするかについて俺的襲撃方法を考えてみます。

まずは商隊を停止させたいところです。これについてはあまり難しくありません。商隊は異常を察知したら戦闘態勢に入らざるを得ませんから行く手に現れるなり茂みから矢を射るなりするだけです。

もしかしたら商隊は突っ切ることを選択するかもしれませんが、行く手に丸太を横たわらせるだけで済みます。馬車の車輪ではあまり大きな段差を素早く越えることができませんので比較的細くて持ち運びしやすいものでいいのではないでしょうか。

ひとつ注意したいのは事前に横たわらせておくと面白くない点です。商隊はかなり前から察知できますので、かなり前で停止します。そうすると襲撃点を設定しづらくなってしまいます。なので、いいタイミングでささっと運び出して横たわらせるといいのではないでしょうか。

で、肝心の攻撃です。商隊の人員を皆殺しにするかどうかは別途考えたいところですが、少なくとも護衛を無力化する必要があります。初撃はセオリーにのっとって遠隔攻撃が良さそうです。次の攻撃方法についていくらか思いつくものを挙げます。

  • 全員を弓矢や魔法で倒すことが考えられます。ですが、あまり遠くからでは狙えません。例えば的が動いていることを考慮して流鏑馬を参考にするなら的の距離は 5m ほどですし、ピストルでも競技では 25m ほどになります。このあたりを考慮すると良さそうです。
  • 常道と言えば切り込む方法があります。護衛が戦闘態勢へ入る前に一気に攻めるのが肝要です。
  • 反則的なものでは魔法で眠らせることも考えられます。これは前方を塞ぐとかしなくても使える方法ですが、これが有効だとすると催眠魔法最強になってしまうので物語の世界観に関わる大きな問題です。多くの場合において某かの設定で使えなくしておくべきでしょう。

護衛

襲撃者側の事情の次は商隊側の事情を考えます。つい忘れがちになる重要な要素としてコスト(護衛費用)が絡んでくるのは面白いところではないでしょうか。

護衛費用 – 商人

商人としては利益を大きくしたいのですから、護衛費用は抑えたくなります。これについては物価積載量町でまかなえるものは商わないなど考慮すべきかもしれませんが、ちょっと難し過ぎて僕の手に負えません。それよりぱっと見で分かりやすく荷馬車より護衛馬車が多くならないくらいで考えるのが妥当だと思います。では具体的にどんな商隊編成が考えられるか例を上げてみます。

  • 2 台編成、護衛 1 台、護衛率 50%
    護衛荷車
  • 3 台編成、護衛 1 台、護衛率 33%
    護衛荷車荷車
  • 4 台編成、護衛 1 台、護衛率 25%
    護衛荷車荷車荷車
  • 5 台編成、護衛 1 台、護衛率 20%
    護衛荷車荷車荷車荷車
  • 6 台編成、護衛 2 台、護衛率 33%
    護衛荷車荷車荷車荷車護衛
  • 7 台編成、護衛 3 台、護衛率 43%
    護衛荷車荷車護衛荷車荷車護衛
  • 8 台編成、護衛 3 台、護衛率 38%
    護衛荷車荷車荷車護衛荷車荷車護衛
  • 9 台編成、護衛 3 台、護衛率 33%
    護衛荷車荷車荷車護衛荷車荷車荷車護衛
  • 10 台編成、護衛 3 台、護衛率 30%
    護衛荷車荷車荷車荷車護衛荷車荷車荷車護衛
  • 11 台編成、護衛 3 台、護衛率 27%
    護衛荷車荷車荷車荷車護衛荷車荷車荷車荷車護衛

戦闘範囲 – 冒険者

雇い主の商人と違って、雇われる側の冒険者はあまり贅沢を言えません。少々きつくても可能な範囲で護衛を務めることになるでしょう。そこで戦闘可能な範囲について考えます。

戦士系

fig.1 のように考えるとだいたい幅 3.7m 、前方 2.1m が攻撃範囲になり、パーティで陣形を組む際に考慮します。

fig.1 戦士系攻撃範囲
fig.1 戦士系攻撃範囲
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魔法使い系

魔法使いは単独だと前方 180° と射程距離が攻撃範囲になりますが、戦士系の後ろから攻撃することを踏まえて fig.2 のように考えると前方 90° が攻撃範囲になり、パーティで陣形を組む際に考慮します。

fig.2 魔法使い系攻撃範囲
fig.2 魔法使い系攻撃範囲
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パーティ

戦士系 3 人、魔法使い(攻撃系) 1 人、魔法使い(回復系) 1 人で fig.3 のような陣形を組むとだいたい幅 10.8m が攻撃範囲になり、商隊列への配置の際に考慮します。

fig.3 パーティの陣形
fig.3 パーティの陣形
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護衛の配置 – 馬車

fig.4 を基本として 9 台を並べると fig.5 のようになり、護衛は隊列の先頭と後尾および中央に配置することが考えられます。この配置では隊列の長さが約 100m に及びますが、中央の護衛について 50m 走の平均記録を参考にすると 10 秒程度で先頭または後尾にたどり着くことができ、奇襲へのリカバリーも可能かと思います。

fig.4 馬車の配置
fig.4 馬車の配置
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fig.5 商隊列と護衛の配置
fig.5 商隊列と護衛の配置
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野営

1 日で済む護衛では不要なことですが、複数日掛かる場合は夜を明かさなくてはなりません。後述する駐車の配置を考慮すると町や村の中に駐車することは難しいと分かります。ここでは野営を前提に考えます。

駐車場 – 町・村

町には駐車場が設備されているかもしれませんが、現代でも駐車場不足が問題になる中、城壁や市壁に囲まれて限られた広さしかない世界ではもっと駐車場事情が悪いと予想でき、設備される駐車場は城壁や市壁の外になるのではないかと考えられます。壁の外では魔物や盗賊へ警戒しないといけないので必然的に野営になるのではないでしょうか。

また、村において広場のような場所へ駐めさせてもらうと言ってもスペースは限られ、長距離を移動する大きな商隊では収まり切らないのではないでしょうか。それでも、交易路の周囲にある村では柵の外に商隊向けの粗末な広場を設けて現金収入にするかもしれません。これも城壁や市壁の外と同じく魔物や盗賊へ警戒する必要性から野営になるのではないでしょうか。

これらを踏まえて 9 台の馬車を並べるスペースについて考えると fig.6 のように 30m x 20m 程度の広場が必要になります。

fig.6 広場での野営
fig.6 広場での野営
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駐車場 – 道

さて、町や村に十分なスペースが確保されていない場合や、日没までに町や村へたどり着けなかった場合は道端に広いスペースを見つけて~という話の展開をしばしば見かけるのですが案外に難しい話です。

中世前期ヨーロッパを考えれば人が住むところ以外は深い森のはず(植生の観点から見ると気候によっては 200 年ほどで草原が深い森林になります)です。

また、中世中期や後期を考えても、畑や町にするための開墾しかしてないとすれば、ただの広場は出現しません。

このれらの事から道端に縦列駐車して野営をする場合もあるのではないでしょうか。その場合は fig.7 のようになると考えられます。

fig.7 道に沿った野営
fig.7 道に沿った野営
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食事 – 輪になる

野営で食事を取るには各個が携帯的な食料で済ますことも考えられ、この場合は難しいことはありません。ただ、全体の士気や雰囲気を統率するにはいちどうにかいして食事を取るのが望ましいでしょう。そういった場合は次のようになると考えられます。

全員が輪になる

fig.8 のように考えると約 7.4m x 7.4m 、面積にして 54.8㎡ が必要になります。この面積は 30 帖に相当し、結構広いです。

fig.8 全員が輪になる
fig.8 全員が輪になる
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半分ずつ輪になる

fig.9 のように考えると 10.4m x 4.4m 、面積にして 45.8㎡ が必要になります。上述より面積は小さくなりますが広さとしてはあまり変わらないようです。

fig.9 半分ずつ輪になる
fig.9 半分ずつ輪になる
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おわりに

商隊護衛というネタ自体は、例えばネット小説で言えば 1 ~ 2 話で完結するくらいのものだと思います。そうするとここまで妥当性を考慮しても書くスペーすがないですし、だとすれば読者の想像任せにするところが大きいため逆に不自然に感じられるかもしれません。そんな中で僕がこの記事を書いたのには「商隊護衛で 1 章分くらい書いちゃる」と考えているからです。と言うかこの記事の執筆現在プロットが半分くらいできてます。

どうも僕は妥当性とかいうのにこだわりたくなる性分なようで、かつて使っていた CAD で作図して考察しました。まぁ僕なりに満足です。

この記事については商隊護衛へ直接の参考にならずとも、他の何かの助けになるなら幸いだなぁと思っています。何にしても情報共有はしていきたいところですね。

中世ヨーロッパ風ファンタジー世界の都市の人口

ファンタジー小説の都市でも現実世界の都市の規模を参考にするのではないでしょうか。例えば中世ヨーロッパをモデルにした作品なら、当時の都市の人口などが気になるところです。ここでは実際の中世ヨーロッパの都市人口を、さらにおなじみの冒険者人口から都市の規模を考察します。

実際のところ

中世ヨーロッパ

まずは「中世ヨーロッパっていつなの?」という話から。

あまり難しい話でもないのでウィキペディアのページ「中世ヨーロッパ」を参照すると下のようにあります。

  • 5世紀〜10世紀のヨーロッパについては 「中世前期」
  • 11世紀〜13世紀のヨーロッパについては 「中世盛期」
  • 14・15世紀のヨーロッパについては 「中世後期」

と言うことで、 5 世紀~ 15 世紀西暦 400 年~ 1,400 年になります。

では、実際に中世ヨーロッパの都市の人口はどのくらいだったでしょうか。複数の資料を参照して下の記述を見つけました。

一万人以上の住民を擁する都市は、中世の尺度からすれば、それだけでもう確実に大都市であり、住民が二千から一万人の都市は中都市とみなされる。それ以下の人口であれば小都市であり、それらの大部分は五百人に達しない侏儒都市であった。人口が五万人かそれ以上ならば、中世においては「世界都市」といえよう。

西欧中世史事典―国制と社会組織― ( 240 ページ )

それでも、一三〇〇~五〇年に、推計ではあるが一〇万人以上の人口をもつ「特大都市」としてパリ(二〇万)、ミラノ(一〇~一五万)、フィレンツェ(一〇~一二万)、ヴェネツィア(一二万)、ジェノヴァ(一〇万)など、また四万人以上のインターローカルな「大都市」としてロンドン、ケルン、ヘント、ブルッヘ、ピサなどを挙げることができる。 ~ 他方、人口二〇〇〇人から一万人程度の「中都市」、二〇〇〇人以下の「小都市」が、フランスや神聖ローマ帝国の都市の八〇パーセント以上を占めていたことも事実であり、……

図説 中世ヨーロッパの暮らし ( 51 ~ 52 ページ)

この他、ウィキペディアのページ「歴史上の推定都市人口」も参考になります。

上記からすると、おおむね下のように考えることができます。

特大都市(世界都市)
5 万~ 20 万人
大都市
1 万~ 10 万人
中都市
2,000 ~ 1 万人
小都市
2,000 人以下

資料によって人口範囲に重なりがありますが、これは見ている年代の違いだと思われます。

冒険者から考える

作品の設定を考える際の順番として下の 2 種類があります。

  • 主人公の設定をして、彼が活躍する世界を創る
  • 世界設定をして、そこで活躍する主人公を作る

ここでは前者を採用し、中世ヨーロッパ風ファンタジーで主人公に人気の職業「冒険者」について考えます。つまり冒険者が快適に活躍するには、どのくらいの規模の都市が必要かということです。

想像する

冒険者が 1 つの大都市に何人くらいいるのが理想的なのかということについて、想像したり感覚で「ぱっと」思いつくものとして(僕の場合は) 1,000 人ほどはどうでしょうか。 1 パーティに平均 5 人のメンバーがいるとすれば 200 パーティある計算です。具体的に検証してまみましょう。

高校

身近な例として高校で考えてみます。 1 クラス 40 人で、 1 学年に 8 クラスとすると、 3 学年あるので、高校 1 校で 980 人となります。 1 校 700 人ほどが全国平均らしいのでなんとなく想像できると思うのですが、皆さんはどう感じられるでしょうか。

混み合い

もう少し考えてみます。冒険者ギルドは混み合う時間もあるかと思いますが、いろいろと作品を読んでいて大きな冒険者ギルドで受付窓口は 5 個とかあり、そこが混み合うわけです。その辺りを下のような数字にしてみました。

  • 窓口は 5 個
  • 一列に並ぶのは平均 5 パーティ
  • パーティのメンバーは平均 5 人
  • 混雑時に列がはける回数は 5 回

すると下のような計算ができます。

5 [ 個 ] x 5 [ パーティ ] x 5 [ 人 ] x 5 [ 回 ] = 625 [ 人 ]

さらに、危険な職業なので 2 日働いて 1 日休むとすれば、 1 日に活動しているのは全体の 2/3 となり、逆に全体の人数は上記の 3/2 倍、すなわち 624 x 3/2 = 937.5 [ 人 ] となります。想定の数字について皆さんはまた異なるものを考えられるかもしれませんが「このくらいで大きく間違ってはいないかな?」レベルの話だとこんなものではないかと。

と、言うことで。 大都市の冒険者の数は 1,000 人と仮定して話を次に進めます。

現代に置き換える

冒険者という職業を現代に置き換えると何になるでしょうか。下の 2 つの例を挙げ、それぞれについて具体的な数字を使って考えてみます。

  • 少数派職業
  • 軍事的職業

日本の少数派職業

誰しも食事をしないといけませんし、服を着たり、生活雑貨を使ったり、もちろん冒険者や騎士・兵士には武器や防具も必要で、これらを作ったりサービスを提供したりする職人はたくさんいることでしょう。もちろん冒険者だって必須の職業ですが、彼らを支えるのはやはり前述の職人たちです。そういった辺りから考えるとやはり冒険者は比較的少ないように思われます。

このことを現代日本に置き換えてみたらどうでしょうか。僕らが暮らす国で少数派職業従事者はどのくらいを占めるでしょう。例えば「労働力調査(基本集計)平成28年(2016年)平均(速報)結果の要約,概要,統計表等 [1] 」を参照すると「農業,林業」「情報通信業」「公務」などが比較的少なくそれぞれの就業者数は 200 万人くらいです。
それから「平成27年国勢調査結果確定人口に基づく改定数値(平成27年10月~28年6月) [2] 」を参照すると日本の総人口は 12,500 万人くらいです。
これらから、少数派職業の就業者比率は全体の 1.6% と、なります。

自衛官

冒険者は軍事的な側面が強い職業です。現代日本では日本の防衛を司る自衛隊の自衛官が近いのではないでしょうか。

防衛相・自衛隊のサイトにある防衛省・自衛隊の人員構成を参照すると 22 万人です。前述の日本の総人口 12,500 万人から自衛官の占める比率は( 0.18% ≒) 0.2% と、なります。

アメリカ軍

ところで自衛隊は専守防衛なのでちょっと雰囲気が違うかもしれません。そこでアメリカ合衆国の軍人を参照します。

ニコニコ大百科では締まらない気はしますが英語が読めないのでアメリカ軍とは (アメリカグンとは) [単語記事]を参照すると、予備役を入れず 144 万人です。
アメリカ合衆国の人口はグーグル先生が直接教えてくれます。これによると現在 32,310 万人です。
これらからアメリカ軍の比率は全体の( 0.44% ≒) 0.4% と、なります。

と、言うことで。一貫した数字ではありませんが 大都市における冒険者の比率は 0.2 ~ 1.6% くらいが目安になるのではないでしょうか。

さて、数字が揃いました。改めて、下のようなものです。

  • 大都市における冒険者の人数 1,000 人
  • 大都市における冒険者の比率 0.2 ~ 1.6%

以上より、大都市の人口は 6.25 万~ 50 万人と、なります。

総括

さてさて。そういうわけでざっくりまとめると大都市(や、特大都市)の人口として下の 2 つの数字が出てきました。

  • 実際の中世ヨーロッパ: 1 万~ 20 万人
  • 想像する世界: 6.25 万~ 50 万人

これらから、 大都市の人口は 1 万~ 50 万人となります。比較するとかなり大きな違いがありますが、この辺りは想像の世界の自由度が大きいということで、まぁ、お茶を濁そうかと。

参考資料

総務省統計局が下のように明記しろと言っているので書いておきます。

ファンタジーを物理で説明する

はじめに

僕が大好きなファンタジーの魅力って現世ではありえない、それこそファンタジックな世界や世界観だと思うのですが、自分の作品で物理学工学を無視するのが嫌です。これはもう僕が理系方面の出だからなんでしょうけど、なんにしても許せないものは許せないのでどうにかすることになります。

で、

でも最終的には魔法へ丸投げですね。そりゃもう現世で絶対的存在である物理学や工学うっちゃってファンタジー世界を作ろうってなればファンタジー界の摂理とでも言うべき魔法にご登場願うしかありません。

超重量の大剣

剣と魔法のファンタジーのロマン・アイテムである超重量の大剣ですが、物理学的・工学的には無理アイテムです。持てるかどうか、力の問題じゃないです。例えどんなに力を持っていても、超重量の武器で戦うことはできません。 問題は体重です。ざっくり、武器より軽い体ではマトモに扱うことができないのです。重い扉を開けようとしたら踏ん張らないといけません。じゃぁもっと重い扉を開けるには、もっと踏ん張ります。さらに重い扉は? 踏ん張りが利かず、要は体重が足りなくて自分が動いてしまいます。

体重が足りないなら体重を増やすしかありません。どうやって? 魔法で! 解決は超簡単、魔法で体重を増やすだけです。他には魔法で足を地面に固定するとかもあるでしょうか。 なので。超重量の大剣を使う剣士は魔法も使える魔法剣士ということになりますね。そこはまた、パーティの仲間に魔法を掛けてもらうでもいいと思います。

強力な攻撃では吹っ飛ばない

派手なダメージ効果として攻撃を受けたキャラが吹っ飛ぶってのがあります。条件によりますがちょっと考えにくいんじゃないでしょうか。

これの問題はキャラの体の重さと強度です――また体重ですね――。人の体重分くらいを吹っ飛ばすには相応の力が必要になるのですが、そんな力を一点に衝撃を加えると、体の強度が足りずに穴が開いてしまうのです。ぶら下げたティッシュペーパーに対して、爪楊枝で(一点に)素早く(衝撃を)突きを入れたら穴が開いてしまいます。指で(一点ではなく面)やればふわりと動くでしょうし、ゆっくり(衝撃じゃない)突けばふわりと動くでしょう。でも強力な攻撃はそんなんじゃないですよね。

で、これもやっぱり魔法に解決してもらうのが一番です。自動的に障壁が展開されて衝撃を吸収するみたいな話だとどうにか辻褄が合うでしょうか。名付けてオートバリアみたいな感じ。常時展開の魔法でもいいし、魔道具でもいいんじゃないでしょうか。

魔法も物理法則で説明したい

ファンタジー世界の摂理を現世の摂理で説明って変な話かと思うのですが、不思議な現象を魔法の一言で片付けたくないのです。魔法は何でも解決してくれるんですが、じゃぁ魔法がどうやって解決したかをきれいに説明したいのです。

水魔法で水の玉をぶつけるとしたら、水を出現させることが必要です。でも物体を出現させるって凄いエネルギーが必要なんですよ。まずもってあり得ない。だって物質の中のほんの少しをエネルギーに変換するだけで原子力発電所や原子爆弾なんかの威力が得られるんです。逆の現象なんて想像の埒外、いくら魔法だからって一言で片付けられるようなことじゃないはずです。

で、僕が考えついたのは未知の次元です。僕の作品「イオの冒険」では「魔次元」として登場するのですが、現世の物理学でおよびの付かない摂理を作っちゃったんですね。なんとなく物理学っぽい雰囲気を残しつつ。

そんなワケでどう説明しているかと言うと、ざっくり「魔次元にある魔力を物質に変換する」ってことにしてます。魔法の原理が物理学で説明された体を取っているわけです。

おわりに

と、言うことで。読者さん的にどうでもいいことのような気もしますし、案外に世界観の奥が深く感じられるかもしれません。でもまぁ、そもそも僕が小説を書いているのは趣味なのですし、僕が納得できるか否かってところが重要です。納得できたらすっきりして作品を書けますし、魔法にまつわる話に筋が通ります。長いこと考えて得た方法なんですが、それだけがんばった甲斐はあるかなーと思ってます。

文字のイメージ表

はじめに

キャラクタやアイテムの名前はそれらのイメージに大きな影響を持っています。文字で伝える小説はなおさら。自分で好きなように名前を決める際は既に思い描いているイメージに沿ったものにしたいところです。だけど、何の指針もなしに考えるのはちょっと大変。思いついては却下、思いついては却下、それで最終的に決まるのは案外にイメージどおりじゃなかったり。ヘタをすると小説の内容が変わってきたりしますね。

なので、僕は日本語の音が持つイメージを書き出したものを参考に考えることにしています。ここではそれを紹介します。

でも僕が勝手に作ったイメージ表だし、それに「まだまだ改善点はあるかなぁ」と思っているし、すっかり信用したりはしないでください。もし参考にするなら自分なりに修正したりカスタマイズしたりするのがいいのではないでしょうか。

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文字のイメージ表